アプリ間連携機能について
アプリ間連携機能を設定すると、同じスペース内にあるアプリから、既に登録されているレコードの情報を取得してレコード登録ができるようになります。
アプリ間連携機能を使用するためには下記2つのレコード項目の設定が必要になります。
当記事では、レコード項目「参照項目」の基本設定から選択できる2つの参照方法を活かした、「見積請求アプリ」を具体例として紹介します。
なお、2つの参照方法、「同期参照」と「都度参照」についてはこちらで紹介しております。
また、当記事ではアプリ間連携機能の使い方に焦点を当てるため、「見積請求アプリ」に「帳票」機能を搭載する設定はいたしません。記事に倣ってアプリを作成し、その上帳票機能を追加されたい方はこちらをご覧ください。
見積請求アプリと連携するアプリについて
見積請求アプリと連携する2つのアプリに登録されているレコードの一例をそれぞれ紹介します。
商品情報管理アプリ
商品名とその商品の単価、そして商品の単位が確認できる、シンプルな商品情報管理アプリです。
顧客情報管理アプリ
取引先の基本的な情報が登録されている、シンプルな顧客情報管理アプリです。
見積請求アプリの挙動
見積請求アプリでは、メインレコードで顧客情報管理アプリから、サブレコードで商品情報管理アプリから情報を取得しています。情報を取得する際の挙動について、それぞれ説明します。
サブレコード機能についてはこちらをご覧ください。
1.メインレコード登録
以下の画像は、メインレコード登録画面になります。
(※画像には表示されていませんが、サブレコードの情報を利用した計算式項目がメインレコードに設定されています。)
請求先の会社情報については、顧客情報管理アプリから情報を「都度参照」で取得するよう設定しています。
都度参照で会社情報を取得することのメリットを紹介するために、会社情報を「同期参照」と「都度参照」で取得したときの挙動を以下で紹介します。
同期参照の場合
都度参照の場合
上記画像を比較すると分かるように、「同期参照」で取得した会社情報には変更が加えられないのに対し、「都度参照」で取得してきた情報には変更を加える(レコード登録・修正時に)ことができます。
このように、基本的には取得してきた情報をそのまま利用するが、何かの事情で情報に変更を加える可能性がある場合は、都度参照を選択するのをおすすめします。
2.サブレコード登録
以下の画像は、サブレコード登録画面になります。
(※画像には表示されていませんが、単価と数量の情報を利用した計算式項目がサブレコードに設定されています。)
以下の画像は、サブレコード登録時の挙動になります。
商品選択項目で最初に選択した「プロジェクター」については、商品情報管理アプリから取得した単価のままでレコード登録を行いましたが、次に選択した「マウス」については取得した単価に変更を加えています。
以上の例から、
- 単価をお得意様限定の特価に変更したい
- 一定以上の数量発注があったため普段の単価を安く設定したい
といった事態にも柔軟に対応したい場合に「都度参照」は効果的です。
仮に定価を元に戻したいと思った際は、以下の画像のようにレコード修正で商品情報管理アプリから再度情報を取得することも可能です。
また、各商品の単位については商品名が変わらない限り変更が発生しないものと考えられるため、「同期参照」で情報を取得しています。
3.完成形
2つのアプリから用途に合わせた参照方法を用いて情報を取得したことで、手軽に見積請求アプリを作成することができました。
見積請求アプリの作成過程から、2つの参照方法は以下のように使い分けるとその機能を十分に活かすことができます。
アプリ間連携機能によって、既存アプリに登録された情報を活用して新たなアプリを作成することが容易になりますのでぜひご活用ください!