本記事では、外部のAIツールからサスケWorksのレコードを検索・参照・登録できるようにする「AIコネクタ機能(MCP)」の使い方についてご紹介いたします。
概要
「AIコネクタ機能(MCP)」は、MCP(Model Context Protocol:AIツールが外部のサービスと連携するための共通規格)を利用して、お使いのAIツールからWorksアプリのレコードを検索・参照・登録・更新できるようにする機能です。
AIとの会話の中で「◯◯の顧客情報を探して」「この内容で問い合わせを登録して」のように話しかけるだけで、サスケWorksのデータを呼び出したり登録したりすることができます。
AIに公開する内容は「応答ルール」として設定します。応答ルールでは「どのアプリの・どの項目を・検索専用か登録可能か・誰が使えるか」を限定できるため、必要な範囲だけを安全にAIへ公開することができます。
設定の流れは以下の2段階です。
- 応答ルールの作成:アプリごとに、AIに公開する項目や動作を設定します。
- MCPサーバーの設定:作成した応答ルールを選んで公開用のURLを発行し、AIツールに設定します。
※本機能は現在ベータ版として提供しています。ベータ版では、レコード数が1000件以下のアプリのみ本機能をご利用になれます。
利用条件
- 本機能はBusinessプラン以上のお客様のみご利用になれます。
- 「MCPサーバー管理」の設定は、管理者アカウントのみ行えます。
応答ルールの作成方法
0.AIコネクタ機能(MCP)をONにする
本機能を利用するアプリの設定画面「アプリ基本設定」でトグルをONにしてください。
1.応答ルールを新規作成する
左メニューの「AIコネクタ機能(MCP)の設定」をクリックし、「新規作成」ボタンをクリックしてください。
2.基本情報を登録する
応答ルールの基本情報を入力します。
- 応答ルール名称(必須): 応答ルールの名称
(例)「顧客検索」「注文データ登録」 - ツール名(必須): AIツール側に表示される名前です。半角英数字とアンダースコアのみで入力します
(例)search_customercreate_order_data - 応答機能: 「レコード検索/参照」または「レコード登録/更新」を選択します。この設定は登録後に変更できません。
- レコード検索/参照:
AIがレコードを検索・参照できるようにします。キーワードによる検索のほか、意味の近いレコードを探す類似検索も利用できます。
「レコードURL」では、AIの応答にレコードURLを含めるかどうかを選択できます。 - レコード登録/更新:
AIがレコードを新規登録・上書きできるようにします。
「書き込み先」(メインレコード/サブレコード/メイン+サブレコード)と「書き込みモード」(新規登録/上書き登録/新規または上書き登録)を選択します(サブレコードの書き込みモードは新規登録のみ選択可能です)。
- レコード検索/参照:
- 応答ルールの説明: AIがこのルールを使う場面を判断するための説明文です。用途を簡潔に記述してください。
- 権限設定: このルールを設定・利用できるユーザーの範囲を選択します。
入力後、「登録」ボタンをクリックし、続けて「項目設定へ」ボタンをクリックしてください。
3.項目設定を行う
AIに公開するレコード項目を設定します。設定内容は、選択した応答機能によって異なります。
■「レコード検索/参照」の場合
アプリの項目ごとに、以下を設定します。
- 検索項目: AIが検索条件に使える項目を「任意」「必須」「対象外」から選択します。検索項目として設定できるのは、レコード項目の設定で検索フラグがONの項目のみです。
- 応答項目: AIの応答に含める項目にチェックを入れます。
- 項目の説明: AIが項目の値を適切に扱えるように、ヒントとなる情報を登録します。
「応答サンプルを見る」ボタンをクリックすると、実際にAIへ渡される内容をプレビューできます(更新日時が最も新しいレコードが表示されます)。
■「レコード登録/更新」の場合
アプリの項目ごとに、以下を設定します。
- 固定の値を登録: AIの入力ではなく、常に決まった値を登録したい場合に指定します。
- 登録方法: 項目ごとの登録方法(登録する/登録しないなど)を選択します。必須項目は「登録しない」を選択できません。
- 追加指示: AIが値を入力する際のヒントとなる情報を登録します。
設定後、「設定を保存」ボタンをクリックすると、応答ルールの状態が「準備中」から「有効」になり、応答ルールとして使用できる状態になります。
4.検索設定を行う(「レコード検索/参照」のみ)
「検索設定」タブでは、AIが検索・参照できるレコードの範囲を確認・調整できます。
- レコード条件:
「条件を追加」ボタンから検索条件を設定すると、条件に一致するレコードだけがAIの検索・参照の対象になります。
条件を設定しない場合、アプリ内でアクセス可能な全レコードが対象になります。
「該当件数の確認」ボタンで対象のレコード数を確認できます。 - 類似検索:
AIによる通常検索の結果、一致するレコードが存在しない場合に、AIへの質問・指示と意味の近いレコードを自動で探し直す機能です。
類似検索では、レコードを1件ずつ数値化(=ベクトル化)したものを保存し、同様にベクトル化されたAIへの質問・指示と比べることで、意味の近いレコードを検索しています。
レコードを追加・変更した直後は、ベクトル化したレコードが類似検索の結果(=インデックス)に反映されるまで数分程度の時間がかかることがあり、検索設定画面ではその反映状態を確認することができます。
※システムが自動で最新化するため、手動での操作は不要です。
- 「更新」ボタン: 反映状態の表示を更新することができます(インデックスの更新ではありません)。
- 設定概要: 応答ルールの設定の概要が表示されています。
状態: 反映状態を確認できます。
バッチ名 意味 未作成 インデックスがまだ作成されていない状態です。応答ルールを設定した直後や、対象のレコードがない場合に表示されます。 反映待ち レコードの追加・変更・削除がインデックスに反映されていない状態です。 反映済み すべてのレコードがインデックスに反映された状態です。最新のレコード内容で類似検索ができます。 - 対象レコード数: 「最終確認」の日時にシステムが確認した、アプリ内のレコード数です。
ベクトル済み: 対象レコード数のうち、検索用データの作成が完了しているレコード数です。
MCPサーバーの設定方法
1.MCPサーバーを作成する
作成した応答ルールを外部のAIツールに公開するには、MCPサーバーの設定が必要です。
「応答ルール一覧」画面下部の「MCPサーバー管理」ボタン、もしくはサスケWorksトップ右上の歯車ボタン >> 「APIの管理」 >> 左メニュー「MCPサーバーの管理」画面から設定ができます。
MCPサーバーの作成フォームで、以下を入力します。
- サーバー名(必須): 管理しやすい名前を入力してください。AIツール側にも表示されます。
- URL識別子: 公開用URLに使う識別子です。未入力の場合はランダムな文字列が自動生成されます。任意で指定する場合は、半角英数字・ハイフン・アンダースコアのみ利用できます。
- 説明: サーバーの目的や用途を記載することができます。AIツールはこの説明文の内容を参照することができます。
- 権限設定: このサーバーを利用できるユーザーの範囲を選択します。
公開する応答ルール(必須): 公開する応答ルールを1つ以上選択します。状態が「有効」の応答ルールのみ選択できます。
「保存」ボタンをクリックすると一覧画面にMCPサーバーのURLが発行されます。
2.URLをAIツールに設定する
MCPサーバ一覧の「リモートMCPサーバーURL」のコピーアイコンをクリックして、URLをコピーします。
コピーしたURLを、お使いのAIツールにリモートMCPサーバーとして登録してください。登録手順はAIツールごとに異なりますので、各ツールの設定方法をご確認ください。
初回接続時にはブラウザでWorksのログイン画面が表示されます。そのログイン画面でログインすると連携が完了します。APIキーなどの入力は不要です。
※AIツールからの操作には、ログインしたユーザーのアカウント権限が適用されます。
注意事項
- MCPサーバーで公開中の応答ルールは、削除や無効化ができません。先にMCPサーバの「公開する応答ルール」から外してください。
- 以下のレコード項目は項目設定の対象外です。
- ファイル
- 計算式
- 自動採番
- 分類項目パーツ(カテゴリ/タグ/カラー/マイリスト)
- 参照項目
- AIツールの仕様により、サスケWorksで変更した応答ルール等の設定内容が、AIツールに自動で反映されない場合があります。その場合は、MCPサーバーを再接続したうえで、再度お試しください。