SUMIF関数を設定する前に
SUMIF関数を使用するには、サブレコード項目が必要になります。
サブレコード項目を作成後に、レコード項目の作成画面で計算式を作成する事で、SUMIF関数の使用が可能になります。
SUMIF関数は特定のサブレコード項目の合計を出力できます
SUMIF関数は特定のサブレコードの項を指定し、その条件に合致したサブレコードの合計値をメインレコードに出力する際に使用できます。
メインレコードの項目に対して、SUMIF関数は使用できません。
この記事の例では、計算結果の型を「整数型」に設定しています。
SUMIF関数の基本構成
SUMIF(
${サブレコード.数値A} = 10
${サブレコード.数値B}
)
●条件式
上記コードの「 ${サブレコードA.数値A} = 10」の部分は条件式です。
サブレコードの項目と値を指定することで、合計値算出対象とするサブレコードの条件を設定できます。
サブレコード項目の指定には「項目名」や「項目キー」が使用できます。
●集計対象の指定式
上記コードの「${サブレコード.数値B}」の部分は、サブレコード中のどの項目の合計値を算出するかを指定している式です。
SUMIF関数を使った計算式の例
上記の添付画像において、サブレコードAの中で「数値Aの値が1」(画像赤枠)であるレコードの「数値Bの合計」(画像青枠)を求める場合、以下の計算式で求めることができます。
# メインレコードに、指定した条件に合致する
サブレコード項目の値の合計値を表示する計算式
SUMIF(
${サブレコードA.数値A} = 1,
${サブレコードA.数値B}
)
SUMIF関数を活用できる具体的な事例
上記添付画像のように、サブレコードで顧客別に購入商品と売上を管理している状況で、メインレコードに商品別の売上合計を表示させたい事例において、SUMIF関数は非常に役立ちます。
今回は製品Bの売上合計を算出してメインレコードに表示させてみたいと思います。
まずはアプリの設定画面を開き、画面左側にあるメニューから「レコード項目の設定」を選択し「開発者編集モード」に変更します。続いて、「計算式パーツ」を追加し計算式を記入していきます。
この場合の計算式は以下の通りです。
# メインレコードに、サブレコードに登録してある
製品Bの売上合計を表示する計算式
SUMIF(
${顧客別購入製品リスト.購入商品} = "製品B", #製品Bの前後に「"」を付けるのを忘れずに!
${顧客別購入製品リスト.売上}
)
「変更を保存する」を選択した後メインレコードを見てみると、製品Bの売上合計が正確に表示されています。
(※製品Bの価格は300,000円で、製品Bを購入した顧客数は3なので、300,000 × 3 = 900,000となり、計算式が正常に作動していることが確認できます。)
上記の例では顧客数がそれほど多くないので、手動で計算することも可能ですが、今よりさらに多くの顧客が追加された場合、その手法は現実的ではないでしょう。
しかし、今回ご紹介した「SUMIF」機能を使えば計算にかかる時間を大幅に削減することが可能になるので、指定した条件を満たす項目の合計値を算出したいときはぜひ、「SUMIF」機能をご活用ください!