対象レコード項目の値を検索し、表示結果に複数条件を指定できます
「SWITCH関数」は、「対象レコード項目の値を検索し、その値次第で表示結果を分岐させられる関数」です。いずれの結果にも合致しない場合のみ、「どの値にも合致しない場合の結果」が表示されます。
関数の基本構成
●評価値
「 ${対象レコード項目}」の部分は評価値です。
レコード項目を指定することで、ユーザーが登録した値を評価することが出来ます。
評価値は、「値1」「値2」「値3」…と順番に一致する値がないか評価されていき、一致する値があればその直後に書かれている「結果」を表示します。
一致する値が無ければ、関数末尾に記載した「既定値」を表示します。
レコード項目の指定には「項目名」や「項目キー」が使用できます。
SWITCH関数を使った計算式の例
# ラジオボタン・プルダウンの入力結果を評価したい場合
SWITCH(
${ラジオボタン},
1, "見込みあり",
2, "やや見込みあり",
3, "やや見込みなし",
4, "見込みなし",
"該当なし"
)
例えば、アンケートアプリに以下のような質問項目をラジオボタンで作成していたとします。
- 製品にとても興味があり、導入を検討したい (コード値=1)
- 製品に興味があり、他の選択肢と比較検討したい (コード値=2)
- 他の選択肢の方が興味がある (コード値=3)
- この類の製品に興味がない (コード値=4)
アンケートの結果をグラフに起こす際に、質問文が表示されていると見づらくなってしまいます。
そこで、「計算結果の型」を「分類型」に設定した上で、上記の計算式を記述する事で、グラフ上に表示される名称を任意に設定することが出来ます。
IFS関数とどちらを使うか迷った場合
「IFS関数」「SWITCH関数」ともに複数条件で処理を分岐させることが出来ます。
そのため、どちらの関数を使用するべきか判断に迷うことがあります。
判断基準として、
- SWITCH関数:「ラジオボタン」「プルダウン」などから固定値を評価する際に利用する
- IFS関数:「数値」「日付」など、値を範囲指定して評価したい際に利用する
というのが有効です。
例えば、SWITCH関数で
SWITCH(
${プルダウン},
1, '1です',
2, '2です',
3, '3です',
4, '4です',
'入力なし'
)
と記述するのと、IFS関数で
IFS(
${プルダウン} = 1, '1です',
${プルダウン} = 2, '2です',
${プルダウン} = 3, '3です',
${プルダウン} = 4, '4です',
'入力なし'
)
と記述すると同じ結果になります。
IFS関数は処理を分岐させる度に毎回条件式を記述する必要がありますので、評価する値が決まっている場合は、SWITCH関数を使った方が記述量を少なく出来ます。