計算結果の値を四捨五入・切り捨て・切り上げ出来ます
「ROUND関数」は四捨五入を、「ROUNDDOWN関数」は切り捨てを、「ROUNDUP関数」は切り上げの処理を行うことが出来ます。
また、それぞれ「桁数」を指定する事で、任意の桁数で四捨五入を行う事も可能です。
計算結果に小数点以下の数字を表示する場合は、計算結果の型を「小数点型」に設定し、桁数を指定する必要があります。
ROUND関数の基本構成
●検索値
「${平均点}」の部分は四捨五入を行う対象で、レコード項目や、数値を指定できます。
レコード項目の差し込みキーは「項目名」や「項目キー」が使用できます。
●桁数
「桁数」の部分は、桁数を指定することで、任意の桁数で四捨五入を行えます。
# 桁数を指定した例
ROUND(${平均点}, 1) → ROUND(77.85, 1) → 結果:77.9
上記の「桁数を指定した例」の場合、「平均点」に「77.85」が入力されている場合は、小数点第1位が四捨五入され「77.9」が結果として表示されます。
この計算式項目には、小数点以下の桁数を「1」にしています。
# 桁数に0を指定した場合、桁数を指定しない場合の例
ROUND(${平均点}, 0) → ROUND(77.8, 0) → 結果:78
桁数が未入力、または0を入力した場合、小数点第1位が四捨五入されます。
上記の例では「平均点」に「77.8」が入力されている場合、「78」が結果として表示されます。
この計算式項目には、小数点の桁数を設定していません。
ROUND関数を使った計算式の例
# 税込の商品価格を四捨五入
ROUND(${商品価格} * 1.1) → ROUND(298 * 1.1) → ROUND(327.8) → 結果:328
「商品価格」のレコード項目に「298」が入力されている場合、「商品価格」に1.1をかけた金額が「327.8」なので、小数点第1位を四捨五入した「328」が結果として表示されます。
この計算式項目には、小数点の桁数を設定していません。
桁数の指定と結果の例【ROUND関数】
数値 | 指定する桁数(紫部分) | 対象となる桁 | 結果 |
1234.5678 | ROUND(${項目}, 3) | 小数点第4位 | 1234.568 |
1234.567 | ROUND(${項目}, 2) | 小数点第3位 | 1234.57 |
1234.567 | ROUND(${項目}, 1) | 小数点第2位 | 1234.6 |
1234.5 | ROUND(${項目}, 0) | 小数点第1位 | 1235 |
1234 | ROUND(${項目}, -1) | 1の位 | 1230 |
1230 | ROUND(${項目}, -2) | 10の位 | 1200 |
1200 | ROUND(${項目}, -3) | 100の位 | 1000 |
桁数の指定と結果の例【ROUNDDOWN関数】
数値 | 指定する桁数(紫部分) | 対象となる桁 | 結果 |
1234.5678 | ROUNDDOWN(${項目}, 3) | 小数点第4位 | 1234.567 |
1234.567 | ROUNDDOWN(${項目}, 2) | 小数点第3位 | 1234.56 |
1234.567 | ROUNDDOWN(${項目}, 1) | 小数点第2位 | 1234.5 |
1234.5 | ROUNDDOWN(${項目}, 0) | 小数点第1位 | 1234 |
1234 | ROUNDDOWN(${項目}, -1) | 1の位 | 1230 |
1230 | ROUNDDOWN(${項目}, -2) | 10の位 | 1200 |
1200 | ROUNDDOWN(${項目}, -3) | 100の位 | 1000 |
桁数の指定と結果の例【ROUNDUP関数】
数値 | 指定する桁数(紫部分) | 対象となる桁 | 結果 |
1234.5678 | ROUNDUP(${項目}, 3) | 小数点第4位 | 1234.568 |
1234.567 | ROUNDUP(${項目}, 2) | 小数点第3位 | 1234.57 |
1234.567 | ROUNDUP(${項目}, 1) | 小数点第2位 | 1234.6 |
1234.5 | ROUNDUP(${項目}, 0) | 小数点第1位 | 1235 |
1234 | ROUNDUP(${項目}, -1) | 1の位 | 1240 |
1230 | ROUNDUP(${項目}, -2) | 10の位 | 1300 |
1200 | ROUNDUP(${項目}, -3) | 100の位 | 2000 |